産む機械になれなかったけど生きててもいいのかな

ツジコノリコお姉様の数々のアルバムの中で、一番ポップなのは、Tymeさんと組まれて作られた、2011年の『GYU』かと思います。エレクトロッてたり、メランコってたりする音楽が苦手な方には、入りやすい一枚なので、ぜひ、お宅にも一枚どうぞ♥︎

「おノリ」という名前のプレイリストを作って、それを延々聴いているのですが、それからの曲はトーンがちょっと違って、少し明るいというか、レス内向的で、外に向かっている感じです。「あけて、あけて」なんて、聖子ちゃんみたいなかわいいポップソングです。

話は変わりますが、高学歴で、超マイナー言語をマスターして、翻訳や通訳を生業にして、しばらくアルジェリアで働いていたり、なんとか映画祭の時に監督の通訳をしたり、テレビに出て山田邦子の隣に座ったことがある、バリバリ働いている、キャリアウーマンの友人が、ある日言いました。

「お腹に注射なんて、私絶対できないよ。おかめはそれができたんだから、すごいよ。これからは、なんだってできるじゃん」と。

私は「いや…就職して、早起きして、通勤電車に揺られて、会社に毎日行って、知らない人と電話したり、会議したり、プレゼンテーションしたり、お茶をおいしく入れたり、送別会やら新年会に出る暮らしをすることは、死んでもできないよ。痛みの方が、なんとかなるよ」と答えました。

友人は「そんなの、慣れだよ!慣れればどうってことないよ」とのことでした。

いや、どうってことあるよ!あるでしょう!と思ったのですが、そういえば、そうです、私は不妊治療を一通りしたため、それが何なのか内容を知っているので、それに対する恐怖、未知なるものへのおののきはありません。ただ、最初から、体外受精(顕微授精)一筋なので、タイミング療法だとか、体内でやる方の不妊治療(費用も安い方)については何もしりません。

三回やって、1度目は卵胞が6個しかできなかったため、採卵はキャンセルになりました。それまで、何十回と痛い注射していた意味が、無意味になりました。

2回目に、私があまりにも超音波検査を痛がるので、急遽、卵巣囊腫を取れとの指令を受け、お腹に穴を三つ開ける手術をしました。内膜症もあったから、それも取っといたからと唐突にドクターに言われ、初耳過ぎて驚きました。

あとは、1度目の前に、子宮筋腫を取る手術もしました。

フレッシュトランスファーで2個、フローズントランスファーで1個、フレッシュトランスファーで2個を子宮に戻し、1個は着床しましたが、そこは卵管で、中絶しか選択肢はありませんでした。

あっは、水子は5人と言っていた私でしたが、6人じゃん!!

あれを、またやれと言われれば、そりゃ、いやだけれど、どこでどう痛いか、それを乗り切るコツ、精神を平静に保つ技などは、自力で学んだので、まあできます。

注射の痛みの乗り切り方は、変顔選手権に出場している気になることです。顔をくしゃおじさんのようにゆがめて、痛みをそっちに散らす気でがんばりましょう。

朝に一回、夜に二回から三回もする生活が二週間から三週間続きます。そして、3日くらい休んだあと、今度は注射が腰への筋肉注射(中身はオイルで、ごま油かオリーブオイルか選べる)に変わります。これは、筋肉痛を起こさせるような代物なので、注射した後が、チョベリバ痛いです。ズボンが履けず、寝返りはできず、最終的には、階段の上り下りができなくなりますし、ショルダーバッグがそこに当たっただけで、叫ぶくらい痛いです。ピンポン玉みたいなしこりもでき、きもいです。これは、妊娠テストをするまで二週間。そして、妊娠していたら、さらに二週間だか4週間続けます。

地獄です。

なので、心が休まる時はないんです。だから、明日のことを考えるのは辞めて、今日だけを生きる気でがんばりましょう。自分を甘やかすために、カップケーキを食べたり、冬のソナタを観るのもいいですね。

私、なにかがおかしいんです。まったくボーイとの甘酸っぱい経験のない青春時代を送り、意外と早く結婚したものの、普通の人たち以下のエロチックエクスペリエンス。今時、17歳の子でももう少し満喫してるのではないでしょうか。大人なのに、ミセスなのに、痛いままで、処女じゃないはずなのに、100%おちんさまを体内に納めたことすらないのに、不妊治療はやりまくり、その知識だけは、もりもりついてしまいました。全然、知りたくなんてなかったのに。

…アンフェアじゃないですか?映画でも小説でも漫画でもネットでも、それは素晴らしくワンダホ−なものとして取り扱われていて、みんなそれをエンジョイして、かつ、妊娠も、そのエンジョイから、無料で子供ができるのに、私は、それはいつも苦行だった上に、400万かけても子供できませんでした。

私の人生ってなんなんでしょう。子供できないのはもういいんで、400万返してよ!夫の働いたお金ですけども!!

サニーデイのセツナを聴いていると、こういうトキメキLOVEは、来世でしかもうできないのだろうか…一応まだミセスだし、一生、ティーンズLOVEを知らないまま、ばばあになって死んでいくのだろうか。それこそ、セツナ過ぎます…

ああ〜!!もう〜!!クッキー!!食べる〜!!

PS ああ!日本のみんな!アメリカは顕微授精は一回200万なので、50万くらいでガタガタ言うのおやめになってくださるかしら。

 

        

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