あの光とあの香り

ゲスの極み乙女。の新しいアルバムの新しい曲、いけないダンスダンスダンスが、やばいですね。

女2人の声が重なり、最後は男の声で終わる。

ユラめいて、エロめいて、セツナくて、あたい泣いちゃう…

気怠い毎日、退屈な日常。これじゃ、おばけになっちゃうよ。

ちゃんと、そのダンスがいけないダンスだってわかってたんだ。まちがってるのも知ってたんだ。でも、だからこそ、それは激しく光り、妖しく香って、どうしても、手にしたかった。だって、正しいものたちの中には、悲しいことに、それはないから。

やめて、やめないで、やめて、やめないで、やめて、やめないで、やめないで、やめないで、やめないで。生きてる実感が欲しいの。おばけじゃなくて、人間としての。この真っ黒い夜の向こうへ、2人で踊って飛んで行こう。

あゝ!超わかるわ、私もその気持ちよく知ってる。昔々のことだけど、あの光とあの香りを嗅いで、中毒になったことある。自分のものにしたくて、もがいて、たくさんの、醜い感情があぶくのように浮かび上がり、恥ずかしいほど、心がむき出しになったこと、ある。

結婚生活は絶対的に正しく、夫婦は完全なる正義だから、愚鈍にならないとやっていけない。

私は、なんで素敵な奥さん時代に、音楽を聴けなくなったのか、今はっきりとわかった。この光を思い出すわけにいかなかったからだ。心が切なくなるのは、よくないことだった。正しい人は、正しいものの中からしか、きれいなものを選べない。…退屈だけど、しょうがなかった。

この退屈と倦怠に、最初にぐうの音をあげたのは、夫だったけど、私だって、似たようなもんだったんだろう。ただ、具体的な相手が、彼みたいにいなかっただけで。

音楽から、学ぶこと、たくさんある。

と、共に、その光と香りに魅入られてる人を見かけても、外野は知らんぷりしてたほうがいい。だって、彼らが選ばれしゲスな人たちなわけではなく、その魔力は、どこの誰にでも、牙をむくから、一度、それに手を掴まれたら、振り切るのは難しい。

みんな同じじゃないかな。

起きる時にはそれは起こり、起きない時にはそれは起きない。ただそれだけ。

 

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