ヤッくんに似てますよね?

可愛い子ちゃんの天真爛漫ぶりについて、素晴らしい思い出があります。

高一のクラスで、私の席の前は、校内可愛こちゃんベスト5に入ると男子たちが噂をしていた、フランス人形のような女子、エミリーでした。

黒い長い髪の毛、背の低さ、顔立ち、当時私のアイドルだったカヒミカリィにそっくりでした。

名前はえみちゃんでしたが、私はその異国風なかわいさから、勝手にエミリーと呼んでいました。

彼女は、新横浜辺りのお嬢様らしく、部屋が20畳、電話の子機が2台あると言っていました。

自由が丘まで、大井町線の彼女は、よく品川区の私と道子とよく帰ることがありました。

大井町線は、残酷です。二子玉川から、一駅ごとに、セレブ感が減っていき、最後は、ぐちゃぐちゃの下町、マイタウンこと大井町です…

ああでも〜!駅前の国鉄の寮には、郷ひろみが住んでたんだからね!もうすぐ、取り壊され、高級マンションが建つらしいですけど…

と、ある日、帰り支度を3人でしていた時、私が「増田くんてさ、ヤッくんに似てない?」と言いました。寿司食いねえの薬丸のヤッくんです。

2人は同意し、エミリーが天使のような微笑みと共に言いました。「それ、増田くん本人に言おうよ。今彼ら、教室出て行ったし、追いかけようよ」と。

私は、えー!いいよ、やだよ、と拒否しましたが、可愛こちゃんは無意識にわがままで、それを通すところがあるので、私たちは、増田くんと渡辺くん(あ、あっちの渡邊くんじゃない違う方です)を、追いかけました。走りました。

なかなか追いつかない。ああ、間に合わない。駅の階段を駆け下り、改札を入り、また階段を駆け下りると、ちょうど新玉川線(当時はそういう名前だったんです、まだ…)が入ってきて、それ待ちをしていたであろう2人に追いつきました。

エミリーが、増田くんに話しかけました。私は、言い出しっぺが彼女だったので、彼女がそれを言うんだろうとタカをくくっていると、なんと肘で私の腕をつついてきて、「私、言えない、くーちゃん(私のあだ名)が言ってよ!」と、抜かしました。

は?やだよ!やだって言ったじゃん。なんでやねん、なんでやねんと思いつつも、もう彼らに話しかけてしまっている、エミリーの絶対的正義なかわいさ、NOと言えない私の性格。

「…あのお、シブがき隊のヤッくんに似てますよね…」

結構混んでいる車内に、私のグーグーガンモボイスが響き、微妙な空気が、私たち5人の間に広がりました。

すると、渡辺くんが口火を切り、こう言いました。

「あんた、こいつに気があんの?」

OH! NOOOOOOOO!!!!!

こうして、私は公衆の面前で、好きな男子に告白したグーグーガンモに成り下がり、面白い見せ物になってしまいました。可愛こちゃんの天真爛漫さ、小悪魔さって、本当に魔法なんだ…30過ぎの童貞が魔法使いなら、15歳の美女も魔法使いです。

私たち、おかめガールズが束になっても、勝ち目はないです。それが、True 可愛こちゃんです。

ああ、恥ずかしかった…

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