綿 in a stuffed brooch

おちょぼ口 

外人でいる方がイージーでハッピー

気持ちが安定しています。

夫と、皿洗いの後、ざあざあ、ごうごう、うるさい窓の外を横目に、FaceTimeでしばらくおしゃべりしたせいです。

何でもペラペラ喋れる相手がいるっていうのは、やっぱり精神を良く保つためには必要不可欠なんでしょう。私は家族と住んでて、親戚も近くにいますが、素のまま、ペラペラしゃべってるわけではないんです。いや、一応、その私も、素なんですけど、一応、ピエロのお面ほどじゃなくても、ウエディングヴェールみたいのはかぶせています。

本音をそのままペラれるのは、夫にだけです。

だからこそ、結婚しようと思ったわけですから、そこは今でも大事な要素です。

色々とひどいことがあって、まわりに200%、別れなよと言われても、ずっと別れたくなかったのは、そういう相手を失うのが怖かったからです。ポイントオブビューポイントが、私だけ違ったのです。ひどいことをされたのとは、違うこととして、それは私の持ち物の中で、貴重な物でした。

夫より、もっと素敵な男性がいっぱいいるのなんてあたりまえじゃないですか。そんなの知ってます。夫なんて、はげてるんですよ?10年前でも若はげすごかったですけど、今はさらに毛がないですよ?あごも割れてて、色白のせいか色素沈着がひどく、目の下が、疲れてないのに、24アワーズ茶色ですよ?眉毛が金髪なため、遠目からだと眉毛もなく見えて、なんか、たぬき?白たぬき?何の生き物?みたいな感じですよ?

ほとんどの人がもっとハンサムだと思います。でも、私はバリバリの変人なので、やっぱり相手もバリバリの変人じゃないと、張り合えないんです。そして、私は別にその夫の顔を不細工だなんて思ったことはないです。目が碧色で、金色の睡蓮が浮いてるみたいなんです。眼球はもちろん黒いですけど。垂れ目なとこも憎めません。

背は高いですよね。ゲルマン民族なので。私とちょうど30センチは違います。足のサイズも10ですけど、それは日本だと、靴下の一般的なサイズの規格外らしいです。

あとは、おしりが完璧にまんまるです。イギリス食パンの上の部分のようでほれぼれとします。日本人みたいにフォカッチャみたいな平らじゃないんです。あれは…たまらねえ…今、ゲームセンターや雑貨屋さんで、スクイーズという、パンの形などをした、低反発の何かでできている、むぎゅっと握ると、気持ちいいやつをたくさん見かけますけど、あれのジャンボ版みたいな感じで、素晴らしいです。寝るときは、いつも、おしりと一緒でした。私の親友です。夫が、自分の体の一部なのに、おしりに嫉妬したくらい、私とおしりは固い絆で結ばれています。

何の話をしてるのかよくわからないですけど、おそらく私はシアトルに戻り、離婚はするする詐欺ってことになる線が濃厚かなあ…ということです。

お互い、太平洋のあっちとこっちで、自分がいかに、普通のピープルに相手にされないかを思い知り、お互いのありがたみにじーんとしている状態です。俺たち、私たちって、やっぱり、すっごい変人なんだ…ということを、身を以て感じています。だったら、変人同士、肩を寄せ合って、ちんまりと世界のはじっこで静かに生きていけばいいんじゃないかな。それで十分幸せってことになるんじゃないかな。

なんて、思ってきています。日本で日本人でいること、とっても大変なので、1度、外国で外人でいる楽さを知ってしまうと、ちゃんとした日本の大人を演じることは、難しいんです。私は特に、元から変変変と5兆回くらい言われて育ったので、ちゃんとした普通の人間になるなんて一生かかっても無理でしょう。

わかりました。自分の道がちょっと見えてきました。