本とあたし

私の小説みたいな何かは、最初に、好きな小説や詩の一節を選んで、それに合ったお話を書いてるように見せかけて、ほんとは、実話を足したり引いたりして書いたあとに、それに合う一説を自分の本棚の本や、脳みそに記憶されてる一説を引っ張ってきてるのよ。

書くのがずっと好きで、小学校中学校と小説家か詩人になりたかった。褒められるのは作文で、でも、区の文集に学校の代表として選ばれる止まりだった。

10代の頃は江國香織寺山修司江戸川乱歩太宰治銀色夏生が好きだった。20代は、江國さんの代わりが吉本ばななになって、京極夏彦高峰秀子岸田今日子が加わり、銀色夏生が消えていった。尾崎翠の熱狂的ファンになった。

今は昔の女の一代記系の自伝に伝記が大好きで、瀬戸内寂聴の人生なんて、三冊くらい違う本で読んじゃって、詳しくなり過ぎてしまった。遊郭の女たち事情の本も大好き。

シアトルの図書館に日本の本がちゃんとある。でも新刊は月に5冊くらいしか入らない。すると、ずっとそこにあるような有名作家の本を読むしかなくなって、ずっと毛嫌いしてた林真理子を読むことになった。そしたら、ちゃんと女の腹黒な部分がきれいに書いてあって、おもしろかった。そして、きれいなことしか書いてないフェアリーテールみたいな、いっつも同じテーマの、吉本ばななの小説が読めない人になってしまった。

結婚して、30代になって、女も、人生もそんなきれいなだけじゃいられないのを知ってしまったから、そらぞらしく感じちゃって。

今は、小説どころかエッセイ読む集中力もないので、もっぱら漫画よ。

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